●プロペラアダプターの使い方

 

ギヤボックスは調整の仕方によって静かな運転音にする事が出来ます。

その第一歩となるのがプロペラアダプターの使い方。

 

E-MAXモーターに付属しているコレット式のプロペラアダプターは、そのまま使ったのではプロペラやスピンナーの取り付けが傾いてしまいます。

そこで正確な取り付けをする為には、何らかの工夫や調整が必要になります。

 

その前に、使用中のφ5シャフトには、プロペラが地面に当たった時に微妙に曲がってしまった物もあります。

曲がりはダイヤルゲージがあれば調べられますが、無くてもちょっとした工夫で調べられます。

少しでも異常があれば新品に交換を。

 

用意するものは、5ミリのバルサ板と片方の端を90度曲げたφ1.7ピアノ線。

似た様なものであれば、他の物でも大丈夫。

 

画像の様に、バルサ板をテープで貼り付けてセットする。

ピアノ線は板に差し込んであるだけ。

手でシャフトを回して、曲がりがあればピアノ線が振れます。

 


E-MAXモーター付属のコレット式プロペラアダプター。

 

ドライブワッシャーとの隙間が大きいと組み付け時に再現性が無くなるので、最初に、出来るだけ隙間を無くす様にテープを貼って調整します。

 


テーパーコレットはネジを締め付けないと何も始まらないので、まず、プロペラの代わりとなるφ8のスリーブ(又はパイプ)をホームセンターで手に入れておきます。

 

このテーパーコレットは、組み合わせ位置が問題となる事もあるので、必ず印をしておきます。

回転テストでブレを発見したら、この組み合わせを変えたりしてみます。

 


ギヤボックスにセットして実際にモーターを回転させ、サインペンを当ててブレを調べます。

 

すると、インク痕からプロペラ取り付け面が傾いているのが分かります。

 


ズレを発見した時の対処法は色々考えられますが、例えばこの画像の段階でペラ取り付け面にテープを貼る手もあるし、旋盤があるならこの状態のまま削ってしまう事も考えられます。

何れにしても、コレットの組み合わせ位置に気をつける事が大切です。

 

ただ、どうやってもこの製品はテーパー部分が短いために再現性が低い事もあるので、その辺が安物付属品を取り扱う難しいところでもあります。

 

プロペラを取り付ける時にはサンドペーパー状のノンスリップワッシャーが必須ですが、φ1.7ピアノ線を植え込んでおくという手もあります。

 

スピンナー・バックプレートやプロペラに穴を開ける手間はかかりますが、位置決めが確実になり、バランス取りなどその後の作業が楽になります。

 

バランス取りはギヤボックス説明書にある様に機体にプロペラやスピンナーなど全てを取り付けて、プロペラの水平方向と垂直方向をしっかりと確認します。

ギヤボックスではプロペラ以外にギヤやモーター、ユニットの取り付けなど、運転音に影響するものがいくつもあるので、それぞれに気を配って静かな運転音を目指したいものです。