ESCについて その4

HOBBYWING FLYFUN-40A V5の設定方法について。(内容追加更新)

 

ESCについて その3の続きで、ブレーキに関する事。

DenkadoのESCプログラムカード PG-CARD Geneの商品説明にも記載。

※使い方については私の経験によるものなので、質問や他の方法などのコメントお願いします。

 

●ミュゼット(ギヤダウン)でのセット例 

・ブレーキ無しの場合

 1ー1:ディスエイブル 

スロットル操作がやり易く、全般的にはコントロールが楽。 

 

・ブレーキを使う場合 

1ー2:ノーマル 

2ー2:レベル1 

では、ブレーキが強過ぎて垂直下降でプロペラが止まってしまう(空力的ブレーキが弱い)ため、ブレーキタイプをプロポーショナルに変える。 

ただ、そのままでは送信機スティックの一番下でブレーキ100%となってしまうため、アイドルアップやスロットルカット等を利用した設定が必要になる。 

この辺の設定は各送信機の機能によるので工夫が必要。( ESCについて その3も参照)

 

・今のESCセット値

1ー3:プロポーショナル

2ー2:レベル1(関係なし)

3ー1:ソフト

4ー2:3S

5ー3:3.0V

6ー1:5.2V

7ー2:ソフト

8ー5:15°

9ー1:CW

10ー2:ディスエイブル

 

上手く設定ができれば下降時のスピードを抑えられるが、 

再度スロットルを上げる時に脱調したり、 

ストールターンやサイドスリップ、トルクロールなどの時のスロットル操作がやりにくくなったりするので、 

ブレーキ無しモードの時の様な、気楽さや飛ばし易さは無くなる。 

 

・Active Freewheelを (2)Disabledにする理由

Active Freewheelは、スロットルを下げた時、それに伴って忠実にプロペラ回転数が下がる。

電圧と負荷のバランスによって回転が落ち着くのではなく、回っていたものを強制的に止めようとするので、トルク変動が出て機体が捻れる事になる。

 

もちろん、加速時にも反動トルクは出るが、これはどの機体、どの動力でも同じで、

その時発生したプロペラ後流は、主翼に当たって反動トルクを相殺する効果もあると考えられる。

 

減速時のプロペラによるトルクは相殺するものが無く、ただ単に機体を捻るだけとなり、非常に癖が出易い。

ストールターンや着陸時の細かなスロットル操作で機体が捻れるので、飛ばし難くなってしまう。

 

・プロポーショナル・ブレーキ用の送信機設定

目標としては、スロットル・スティックのスロー位置の信号を、別のスイッチで切り替えられれば良い。

 

私が現在使用中の送信機には、スロットルカットとアイドルアジャストがあるので、スロー付近に画像(赤)の様な3つのポジションを設けている。

(実用上は2ポジションで事足りるし、ミキシング機能を使っても良い)

 

(アイドルアジャストを利用)モーターのブレーキが殆ど掛からない状態

(スロットルカットを利用)ブレーキを使った通常フライト用

下:スティック最低、信号最低で、ESCのキャリブレーションや通常運用のスタート位置。

スロットルカットを利用してブレーキ量を調整するとこの位置の信号量が変化するので、ESCのキャリブレーションを忘れず行う。

(スロットルカットで、このスイッチ・ポジションにするとスロットル・スティックは無反応となる。ESCのキャリブレーションではこのON/OFFに気を付けないとスロットルがハイにならない)

 

実際のフライトにおいては、

(下)で電源を繋ぎ

(中)にしてフライト開始し、飛行中もあまり切り替えることは無い。

(上)はテスト用で、演技によっての使い分けを調べているだけなので、スロットル操作に慣れて来れば不要となりそう。